Q – Universal Presentation – は、さまざまな投影機器に対応できます。
一例として、学研ステイフル株式会社が販売していた”WorldEye”を使って、球面スクリーンに裏面からプレゼンテーションを投影する場合のQの設定について紹介します。
*残念ながら販売を終了しています。【発売開始のニュースリリース】【サポート終了のニュースリリース】

“WorldEye”は半球スクリーンと、スクリーン裏面から投射するプロジェクタが一体になった製品です。
HDMIでPCと接続でき、プロジェクタの解像度は640×480となっています。
Qと”WorldEye”を組み合わせて使うと、惑星などが目の前にあるような展示ができます。
Qでアニメーションを設定することで惑星の自転や月の満ち欠けを再現できます。
WorldEyeのような装置は、半球のスクリーンとプロジェクターを用意することで製作することができます。
このような装置に映像を投影するには投影するソフトウェアによる正しい歪み補正が必要です。
Qでは、このような装置の投影の歪みを最小限にし、球の向きを意図通りに設定できます。

1.PCにプロジェクタを接続してディスプレイIDを確認します。(参考:ディスプレイIDの確認方法 (Windows))
ScreenSetting(スクリーン設定)にプロジェクタのディスプレイIDの”Frame”がない場合、ひとつの”Frame”上で右クリックして、ディスプレイID上でマウスホイールを回転させ、プロジェクタのディスプレイIDに変更します。(図3)
プロジェクタの自動歪み補正は切ってください。また、プロジェクタのズームとフォーカスの設定はプロジェクタが十分に暖まってから実施し、プロジェクタのズームとフォーカスの設定が終わってからQでの歪み補正を始めてください。プロジェクタは暖まる前後でレンズがわずかに移動するためズームとフォーカスがずれる場合があります。
2.プロパティで”Frame”の縦横比を4:3に設定します。
プロジェクタのディスプレイIDが設定されている”Frame”をクリックして、プロパティで縦横比を設定します。
数字の上または数字右の微調整アイコン上でマウスホイールを回転させて変更します。(図3)
Windows上のプロジェクタの画面解像度も4:3のものを選択してください。(参考:ディスプレイIDの確認方法 (Windows))
ただし、解像度が低すぎる場合など、Windows10では正しく認識できないことがあります。その他、プロジェクタとPCの接続方式などによって最適な設定が異なる場合があります。

3.”Screen”のツリーに、球面スクリーンを追加します。
不要な”Screen”がある場合はアクションの中の削除アイコンで全ての”Screen”を削除できます。
球面スクリーンを追加するにはスクリーンセット上で右クリックし、
球アイコンをクリックします。
球面スクリーン
平面スクリーン
4.球面スクリーンの形状は”Ball”(観覧者に凸の球面)とします。
Domeになっている場合はDomeのアイコンをクリックして切り替えます。
Ball
Dome
5.プロジェクタの位置を裏面投影にします。
表面投影になっている場合はプロジェクタのアイコンをクリックして切り替えます。
裏面投影
表面投影
6.球面スクリーンのサイズを画面にフィットする設定にします。
スケールになっている場合は、スケールのアイコンをクリックして切り替えます。
スケール
フィット
7.実際のスクリーンにプレビューを投影します。
アクションの中のプレビューのアイコンをクリックします。
8.歪みを補正します。
プレビューの上にマウスを移動して、Shiftを押しながらマウスのホイールを回転させて、映されている線がまっすぐになるように調整します。
9.映す球の正面を調整します。
円をShiftを押しながらマウスでドラッグし、実際に正面にしたい位置まで移動します。
10.プロジェクタが傾いている場合、鉛直上向きを設定します。
Altを押しながらマウスのホイールを回します。
または、鉛直上側にしたい方向をAltを押しながらマウスでクリックします。
11.”WorldEye”のように、投影装置で左右反転機能される場合、Qでも左右反転してキャンセルします。
左右反転する
左右反転しない

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